海外から見た日本の掃除文化

今回も少し脱線して「文化としての掃除」について書いていこうと思います。

外国人が日本の掃除文化をどう思っているのかということです。

最近よく聞くのが「教室の掃除を生徒にさせるのは教育的な意味がある」という意見です。

これだけを読むとどういうことなのかよく分かりませんが、「外国には生徒に教室を掃除させる習慣がない」という前提を知れば納得が出来ます。

我々がいわれるがままにやっていた教室の掃除も、育った文化の違う人から見れば「価値があるもの」に変わるという一例だと思います。

もうひとつは「アメリカの洗濯物干しに関する論争」というものです。

数年前までアメリカの都市圏では洗濯物を外に干すことが「暗黙の了解」で禁じられていました。

外に洗濯物を干すということが「乾燥機を買えない貧乏人」と見なされ、「そのような人が近所にいると、住宅価値が下がるからやめさせるべし」という考えが圧倒的多数でした。

最近ではCO2削減のために戸外に干すことを当然の権利だとみなすようになっているようです。

日本では洗濯物を外に干すのは当たり前、出せないことや干せないことの方が問題になるのに、日米ではかくも大きな違いがあるようです。

以上、今回は国によって違う掃除事情を掲載してみました。