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家事代行サービスのライター、Nozomiです。
気づけばあっという間に年末……。街はイルミネーションや年末セールで賑わい、テレビをつければ年末特番が増え、「あ、今年ももう終わるんだな」と実感する頃ですね。共働きの我が家も、子どもたちは学校の行事や冬休みモードに入り、親は親で仕事の締めやら年賀状やらでバタバタ。
そんな中で「年末年始、来客あるよね」「バタバタしててどうしよう!?」……あるあるです。
でも安心してください。来客準備は、家中を完璧に磨き上げる“大掃除フルコース”じゃなくて大丈夫(もちろん年末大掃除の時期なのでそれもありですが)。
ポイントは「見られる場所」と「臭いが出やすい場所」を優先して、“印象が下がらない”、“できれば高印象”な状態に整えることです。
今回は、見られるとちょっと恥ずかしい……でも実際よくある、玄関の靴箱臭、キッチンのベタベタ、トイレの黄ばみ、浴室のピンクぬめりなども織り交ぜながら、印象アップの掃除&臭い対策術をまとめたいと思います。

年末年始は来客が増えるだけでなく、滞在時間が長くなりがちです。 リビングでお茶を飲んだり、トイレを使ったり、キッチンがちらっと見えたり、お泊まりでお風呂を使ったり……。普段は気にならない生活感が「情報」として相手に伝わりやすい時期でもあります。
さらに冬は換気が減り、暖房で空気が乾燥しつつも、キッチンや浴室は湿気が残るという“ムラのある環境”。 臭いがこもる・汚れが乾いて固まる・カビが出やすい、が同時に起こります。 だからこそ「来客前のおうちチェック」が重要なんです。
年末年始の来客は、玄関で立ち話して終わり……より、「上がってゆっくり」が多め。 そうすると、目に入る範囲が一気に広がります。
例えば、玄関→リビングの導線に“物”が多い、床に髪の毛が落ちている、クッションがくたっとしている、テーブルに謎のペンやプリントが山積み……。 このあたりは「忙しい家のリアル」ですが、来客からすると印象を左右しがちです。
加えて、冬はコートやマフラーなどの衣類も増えて、玄関周りが混雑します。 靴が多い・傘が多い・荷物の置き場がない……が重なると、最初の5秒で“散らかっている感”が出やすい。 ここを整え、お掃除するだけで、家全体の印象がぐっと変わります。
人は意識していなくても、無意識に「清潔感」を判断しています。 特に水回りは、手を洗う・鏡を見る・座るなどの動作が入るので、視線が自然に集まります。 便座のフチ、床の隅、洗面の排水口、鏡のウロコ……“一瞬で見える”ところほど、印象に残りやすいんです。
そして怖いのは、汚れそのものより「臭い」。視覚は慣れますが、臭いは慣れにくい。 玄関の靴箱臭、キッチンの生ゴミ臭、トイレのアンモニア臭、浴室のカビ臭。 どれも家の雰囲気、ひいてはあなたの印象を左右する要素です。
忙しい時期は、優先順位がすべて。 おすすめは「来客者が触る・使う・目に入る」の3つで考えることです。
ここだけ押さえると、短時間でも“ちゃんとしてる感”が作れます。 それでは、次項で深掘りしていきましょう。
逆に、押し入れの奥や棚の裏を頑張っても、来客には伝わりにくいので後回しでOKです。

玄関は「家の顔」。ここが整っていると、多少リビングに生活感があっても、全体の印象は崩れにくいです。
逆に玄関でつまずくと、家の中に入る前から“残念”になりがち。 ここはコスパ最強のお掃除スポットです。
玄関は面積が小さい分、物が1つ増えるだけで“ごちゃっ”と見えます。 来客前は「床に置く物」を減らすだけでOK。 靴は来客人数+家族が当日使う分だけ出して、あとは靴箱へ。
子どものサイズアウト靴が混じっていたら、ここで分別すると一気に気持ちも軽くなりますよ。
おすすめは、玄関に立って「目線の高さから見える範囲」を整えること。 視界に入るのは、床の靴、傘立て、靴箱の上の小物、そしてドア周り。 ここに郵便物や学校プリントが溜まっていると、生活感が強めに出ます。
来客前だけは“仮置き箱”にまとめて見えない場所へ。 完全に整理しなくても、見えなければ良いのです。
玄関の臭いは、ほぼ靴箱の中の湿気と皮脂臭です。 普段閉めているから気づきにくいのに、来客が靴をしまうタイミングで扉が開き、ふわっと広がってしまう。 これが地味に恥ずかしい&印象を下げるポイントです。
対策は難しくありません。 まずは靴箱の扉を10分でも開けて換気。 次に、濡れた靴・体育館シューズ・ブーツなど、湿気を持ち込む靴を一箇所に固めない。
除湿剤や重曹(お茶パックに入れて置く)も効きます。 香り付き消臭剤は、臭いが混ざると逆に“もわっ”とすることがあるので、最初は無香タイプがおすすめですよ。
玄関のたたきは、外の砂や泥が入る場所。 乾くと白っぽい砂が目立ち、雨の日は黒ずみが残ります。 来客は玄関で靴を脱ぐので、視線が自然と足元へ落ちます。 つまり、ここは“見られる床”です。
手順はシンプル。 ほうき(または掃除機)で砂を集め、固く絞った雑巾で水拭き。 黒ずみが気になる部分だけ、中性洗剤を薄めて拭くと落ちやすいです。
最後に乾拭きをしておくと、濡れ跡が残りにくく、清潔感が出ます。 玄関マットがある場合は、毛に砂が溜まっていることが多いので、叩く or 掃除機で吸うだけでも印象が変わります。

リビングは、来客が「くつろぐ」場所。 くつろぐ=目が慣れてくる=細部が見えてくる、の流れになります。 ここは“キレイそうに見える”演出が大事です。
テレビやPC画面は、指紋がつきやすいのに普段は見落としがち。 電源を切った瞬間、反射で汚れが浮き上がり「あ、けっこう触ってるんだな……」がバレます。 特に小学生がいる家庭は、画面に手形がついていることも多いです。
掃除は、乾いた柔らかい布で軽く拭くのが基本。 モニター用の専用スプレー以外の水分があると跡が残るので注意。 画面の周りのホコリも、ついでに取っておくと“ちゃんとしてる感”が出ます。
ここは3分で効果が大きいところなので、来客直前にもおすすめです。
ソファの隙間は、座ったときに意外と視界に入ります。 クッションを動かした瞬間に、ポロポロ……とお菓子カスが出てくると気まずい。 しかも、カスは虫や臭いの原因にもなるので、来客準備としては優先度高めです。
ハンディクリーナーで吸う、なければ掃除機の隙間ノズルでOK。 クッションカバーが洗えるなら、洗濯までできると最高ですが、時間がなければファブリック用の消臭スプレーで“とりあえず”でも印象は上がります。
ただし、スプレーで湿ったままは臭いの原因になるので、使うなら換気をセットにしてくださいね。
カーテンレールの上やエアコンの上は、ホコリが“層”になりやすい場所です。 普段は見上げないのに、冬は日差しの角度でホコリがキラッと見えたり、空気の流れで舞ったりします。 くしゃみが出る来客がいると、気まずさ倍増……。
対策は、ハンディモップで上をなでるだけ。 落ちたホコリは最後の床掃除のタイミングで吸えばOKです。 レールの上を拭いたあとにカーテンを軽くはたくと、さらにスッキリ。
大掛かりなカーテン洗いは後日で大丈夫。 まずは“上のホコリ”だけ落とすのが現実的です。
リビングは、料理の匂い、暖房の乾いた匂い、人の匂い、ペットがいる場合はペット臭が混ざります。 見た目が整っていても、空気がこもっていると「なんとなく古い感じ」「重い感じ」になりやすいんです。
おすすめは、来客の30分前に5分だけ換気。 寒い日でも短時間なら室温はそこまで下がりません。 換気が難しいなら、空気清浄機やサーキュレーターで空気を回すだけでも効果があります。
床にラグがある場合は、臭いが残りやすいので、掃除機を丁寧にかける+消臭スプレーは“少量”がポイントです。

キッチンは、来客が直接入らなくても、飲み物を出すときにチラッと見えたり、手洗いで使われたりして“見える場所”になりがちです。 ここがベタベタ・ゴチャゴチャだと、生活感が一気に濃くなります。
近年はオープンキッチンも増えてきており、お客さんに見られることが増えました。
カビや黒ずみのあるまな板、黒ずんだシンクのゴムパッキン。 自分では見慣れていても、来客目線だと「衛生面、大丈夫かな?」に直結するポイントです。 特に白いまな板は黒ずみが目立ちます。
時間があるなら漂白、なければ買い替えも現実的。 年末は出費が増える時期ですが、まな板は印象を左右しやすいので優先度は高いです。
シンクのゴムパッキンは、取り外して洗えるタイプなら中性洗剤でこすり洗い。 落ちにくい場合は“完璧”を目指さず、見える部分を白くするだけでも違います。
毎日見ていると気がつきにくいですが、まな板の黒ずみはお客さんにギョッとさせてしまうので要注意!
換気扇やコンロの油汚れは、「掃除していない感」が出やすい代表格。 手を置いたらベタッ……は、見た目以上に印象ダウンです。
おすすめは、重曹スプレーやアルカリ電解水で“表面のベタつき”だけでも取ること。 完璧に分解洗浄は大変なので、来客前は「五徳の周り」「コンロのつまみ」「壁の油はね」など見える範囲に集中しましょう。
拭いた後に乾拭きをすると、ムラが残りにくく、見映えも良くなります。
盲点になりがちなのが炊飯器。 内蓋の黄ばみや蒸気口のこびりつきは、意外と目に入ります。 炊飯器の近くでお茶を淹れるとき、来客の視線がそこに行くことも多いんです。
内蓋が外れるなら、食器用洗剤で洗って乾かすだけでもOK。 蒸気口周りは綿棒が便利。 ここをリセットすると「丁寧に暮らしてる感」が出やすいので、忙しい家庭ほど逆に効きます。
夫に頼むなら「内蓋だけ洗って!」が一番任せやすいです(我が家もこの方式で回ってます)。
電子レンジの飛び散り跡は、扉を開けた瞬間に見えます。 温めたときの匂いも残りやすいので、来客前には拭いておきたいところ。
水を入れた耐熱容器を数分温めて蒸気を作り、ふやかしてから拭くと簡単です。
もちろん、外も汚れているなら言わずもがなですね。
冷蔵庫は、ドアの取っ手や表面の手垢が意外と目立ちます。 そして、そこらにある“謎の汚れ”(汗)。これ、放置すると臭いの原因になります。また、万一お客さんが冷蔵庫を空けるシーンがあれば、恥ずかしい思いをします。
全部を片付けるのが難しければ、まずは「ドアポケット」「野菜室の手前」だけでも拭く。 見えるところを整えるだけで十分、来客対応の清潔感は出せます。

トイレは、来客が必ず使う可能性が高い場所。 しかも、狭い空間だから臭いがこもりやすく、汚れも目につきやすい。 ここは絶対に対策しておきたい場所でもあります。
便器だけ磨いても、臭いが残ることがあります。 原因になりやすいのは、床・壁・便座の裏・便器のフチ。 特に男性がいる家庭は、飛び散りが床や壁に付着しやすいので、便器掃除だけでは足りないことが多いです。
ポイントは「拭く場所を増やす」こと。 便器の外側、便座の裏、床の便器周り、壁の腰の高さまで。 除菌シートでサッと拭くだけでも、臭いの元が減ります。 香りでごまかす前に、まず“拭く”が近道です。
来客時に地味に見られるのが、便座のつなぎ目やフチ、床の隅。 黄ばみがあると「掃除してないのかな?」に直結します。 さらに、トイレマットやスリッパが古びていると、清潔感が下がりやすいので要注意。
時間がなければ、トイレマットを一旦外して洗う(または撤去する)だけでも印象が変わります。 床が見えるとスッキリ見えることも多いです。
スリッパは拭ける素材なら除菌シートで拭く、布なら洗濯。 ここまでできると、トイレの“空気”がかなり変わります。
掃除後に換気扇を回す、窓があれば短時間開ける、消臭剤は「強い香り」より「無香or微香」を選ぶ。 強い香りは、トイレ臭と混ざると逆に不快になることがあります。
また、便座の温度設定や、ウォシュレットノズルの汚れもチェックできるとベター。 ノズル掃除機能がある場合は、来客前に一度動かして拭くだけで衛生感が上がります。
見えないところまで気を配っている家は、なぜか“空気が整ってる”んですよね。

来客者がお泊まりする・子どもの友達が遊びに来るなどの場合、浴室や洗面を使う可能性が上がります。 水回りは、汚れが“色”として出るので、印象の差がはっきりします。
黒カビは一発で「掃除してない感」が出やすい存在。 ピンクぬめりは菌の繁殖サインで、放置すると黒カビに育ちます。 全部落とすのが難しい場合でも、目立つ目地・目線の高さの壁だけでも対処すると印象は変わります。
カビ取り剤を使う場合は、換気を十分に。 年末は寒いので窓を開けたくない気持ちも分かりますが、ここは安全優先。 短時間でも換気しながら使いましょう。
使用後は水でしっかり流し、乾燥させるのが再発予防になります。
排水口は、見られると正直かなり恥ずかしいポイント……。 でも、ここは頑張った分だけ成果が出ます。 髪の毛を取り除き、ネットを交換し、フタや受け皿を洗う。 これだけで臭いも減り、清潔感が一気に上がります。
さらに、排水口の臭いが気になる場合は、パイプ用洗浄剤や重曹+クエン酸で簡単ケアも可能。 ただし混ぜ合わせの扱いは製品表示に従ってくださいね。 来客前の“最後のひと押し”として効きます。
鏡のウロコは、浴室全体をくすませます。 鏡が曇って見えると、それだけで“掃除してない感”に直結。 専用クリーナーがあれば一番ですが、ない場合はまずは中性洗剤で全体を洗い、乾拭きして水滴跡を消すだけでも多少は違います。
水垢は、最後にタオルで拭き上げる習慣がある家ほど少ないですが、年末だけでも「1回拭き上げ」すると、かなり見た目が変わります。 拭き上げは“完璧”じゃなくてOK。 目線の高さだけでもやる価値があります。
浴室の近くに洗濯機がある場合、来客の導線に入りやすい場所です。 洗剤ボトルの液だれ、ホコリ、洗濯パンの黒ずみ……。 ここが汚れていると、せっかく浴室をきれいにしても“もったいない”状態になります。
手早く整えるなら、洗濯機の表面を拭く→洗剤置き場のベタつきを拭く→洗濯パンのホコリを取る、の3点セットが効果的。 洗濯槽のカビが気になる場合は、時間のある日に洗濯槽クリーナーを回すと安心です。 来客直前は、まず“見える部分”からで十分ですよ。

ほんのちょっとの対策で、来客者からの清潔感や印象がアップすることもあります。
そんな押さえておきたいポイントをご紹介します。
冬は換気が減り、部屋の空気が入れ替わりにくくなります。 さらに、キッチンや浴室は湿気が残り、カビや生乾き臭が出やすい。 掃除だけで臭いが消えないときは、空気の循環不足が原因になっていることも多いです。
おすすめは、短時間換気+空気を回す。 窓を少し開けて、サーキュレーターやエアコンの送風を使うと、冷えすぎずに空気が入れ替わります。 来客の30分前にこれをやるだけで、“こもり感”が減ります。
香りで上書きすると、元の臭いと混ざって不快になるケースがあります。 特にトイレや玄関は混ざりやすい。 まずは臭いの原因(生ゴミ、排水口、靴箱、布製品)を減らすことが優先です。
どうしても香りを使いたい場合は、無香の消臭→微香の芳香、の順番が基本。 香りは“控えめ”が正解です。 私のおすすめは、玄関は柑橘系、リビングは石けん系、トイレは無香or微香。 強すぎると、逆に「ごまかしてる感」が出てしまいます。
空気清浄機がある家庭は、来客前にしっかり稼働させましょう。 リビングはもちろん、玄関近くに置けるなら“入口の空気”が変わります。 短時間でも、ホコリや臭いの粒子を減らす助けになります。
置き場所のコツは、壁にぴったり付けず、空気の通り道に置くこと。 フィルターが汚れていると効果が落ちるので、年末のタイミングで簡単にホコリを取っておくとさらに安心です。 「掃除+空気清浄機+5分換気」のセットは、忙しい家ほど効きます。
脱臭機という、臭い自体を軽減する家電もあります。ペットを飼っている方等にはそちらもお勧めです。
最後に、来客前にやると効く“超現実的”な消臭ポイントをまとめます。
「全部やる」のが難しければ、どれか1つでも。 臭いは“ゼロ”より“減らす”だけで来客者からの印象が変わります。
年末年始の来客準備は、家中を完璧に整える必要はありません。 大切なのは、来客者の目に入りやすい場所と、臭いが出やすい場所を優先して整えることです。
玄関を整え、リビングのホコリと空気をリセットし、キッチンとトイレ・浴室の「見られるところ」「臭うところ」を押さえる。 これだけで、忙しい中でも“ちゃんとお迎えできる家”になります。
無理をしすぎず、できる範囲で。 足りないところは、次の休みに少しずつで大丈夫。
忙しくて手が回らないときは、家事代行サービスを上手に頼るのも一つの選択肢です。 きれいなおうちで、笑顔の年末年始を過ごしましょう!
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