COLUMN BLOG コラムブログ
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こんにちは。家事代行サービスのライター、Nozomiです。
11月7日は立冬です。
いまくらいの時期になると、鍋料理を作る機会が日に日に増えてきます。
実は立冬である11月7日は「鍋の日」でもあるんです。まさに“あったかいお鍋料理が恋しくなる季節の始まり”。
家族で囲む湯気の立つ食卓、野菜の甘み、出汁の香り……日本の冬の幸せが詰まっていますよね。
でも、そんな幸せな食卓のあとに待っているのが――焦げついた鍋との格闘。
うっかり火を強くして焦げてしまったり、シメの雑炊を少し放置して焦げてしまったり……。
「一晩水につけたけど落ちない」「こすったらキズがついた」「結局買い替えた」なんて声もよく聞きます。
実は鍋の焦げやこびりつきは、素材ごとに“正しい落とし方”が違うんです。
しかも、間違ったお手入れをすると、ツヤがなくなったり、コーティングが剥がれたりと、鍋の寿命を縮めることも。
そこで今回は、「鍋の日」にちなんで、ステンレス鍋・ホーロー鍋・土鍋・テフロン鍋など、素材別の焦げ落とし術と、焦げを防ぐ日常ケアのコツをご紹介します。
いろんな鍋がありますが、それらは食卓を支える大切な相棒。
この機会に、あなたの“鍋メンテナンス習慣”を見直してみましょう。
きっかけは鍋料理用の鍋ですが、これを機に、それ以外の鍋もまとめてメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。
寒さが深まり始める11月、鍋料理が恋しくなってきます。そんな鍋料理や、鍋の日について、まずは鍋料理大好き🍲な私に、ちょっとだけ語らせてください。
食卓に並ぶ湯気立つお鍋を見ると、「ああ、冬が来たな」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな“鍋料理”をテーマに制定されたのが、11月7日の「鍋の日」です。
「鍋の日」は、かつお節メーカーのヤマキ株式会社が2001年に制定した記念日。
由来は、“立冬(冬の始まり)=鍋シーズンの始まり”ということから。
つまり、鍋の日は単に「お鍋を食べよう!」というだけでなく、「家族で温かい料理を囲み、心と体をあたためる日」という意味合いが込められています。
この時期になると、スーパーの棚にも白菜やネギ、春菊、しらたきが並び始め、食材たちがまるで「さあ、鍋の出番ですよ!」と語りかけてくるよう。
鍋の日は、そんな季節のリズムを感じながら、家族や友人と一緒に“ひとつの鍋を囲む”日本ならではの文化を見直すきっかけでもあるんです。
お鍋料理の魅力は、なんといっても「みんなで同じものを囲むこと」。
キッチンで完成した料理を運ぶのではなく、食卓で火を囲みながら具材を入れ、取り分け、味を確かめ合う。
この“作りながら食べる”スタイルは、料理の工程そのものを楽しむ日本独自の文化です。
家族が自然に会話を交わし、子どもが「次、これ入れてみようか?」と参加できる。
それこそが、鍋料理の真のあたたかさ。
私の家でも、毎年11月になると「鍋の日だし、今夜は寄せ鍋ね」と家族で決めています。
小学生の息子はうどん係、中学生の娘はタレ係、夫はお肉を切る係。
少しバラバラな平日も、この日は不思議と全員そろうんですよね。
鍋には、家族をつなぐ力があると本気で思います。
実は、主婦・主夫にとっても鍋料理の日はちょっと嬉しい日。
なぜなら――鍋料理って、後片づけ以外は手がかからないからです(笑)。
野菜を切って入れるだけ、出汁を沸かすだけ。出汁も、出汁の素を使えばより簡単。
洗い物も少なく、調理時間も短い。
しかも野菜・肉・キノコなど入れ放題で栄養バランスも最高です。
忙しい共働き家庭や、栄養が気になるお子さんがいる家庭にとって、まさに救世主のようなメニューです。
実際に私も、もっと寒くなってくると週の半分は鍋……ということもめずらしくありません。寒くて乾燥する冬に最適な食べ物と思います。
鍋料理をしたあとの台所でよく見る光景……
「鍋底が真っ黒!」「白い水垢が取れない」「うっすら茶色い焦げ跡が残る」。
これらはすべて、料理後の温度・汚れの放置時間・素材の特性によって発生します。
特に焦げつきやすいのは以下のようなケースです。
焦げやくすみは放置すると「酸化膜」「金属腐食」「ニオイ残り」の原因になり、次に料理したときの風味まで変えてしまうこともあります。
では、素材別に正しいケア方法を見ていきましょう。

お鍋の焦げやこびりつきは、「力任せにこすれば落ちる」というものではありません。
実は、鍋の素材ごとに“焦げつき方”も“落とし方”もまったく違うのです。
ステンレス、ホーロー、土鍋、テフロン加工……それぞれの鍋には特徴と弱点があり、間違った方法でこすったり、強い洗剤を使ってしまうと、ツヤが失われたり、コーティングが剥がれて焦げやすくなってしまうことも。
焦げた鍋を無理にこすって傷つける前に、まずは“鍋の個性”を知ることから始めましょう。
素材に合ったお掃除法を選べば、力を入れなくてもスルッと焦げが浮いてきますよ。
ステンレスは頑丈で長持ちする素材ですが、熱伝導率が高いため焦げやすいという弱点も。
こすらず、「熱」と「アルカリ」の力を借りるのがコツです。
手順:
このとき、金属たわしはNG。細かい傷がつくと焦げが再発しやすくなります。
もし熱変色して虹色になったら、クエン酸水(小さじ1を200mlの水に)を加えて煮立たせるとピカピカに✨
ホーロー鍋はガラス質のコーティングが特徴。
強い洗剤や急加熱・急冷でツヤが落ちるため、やさしい温度と時間がカギになります。
手順:
しつこい焦げは、“重曹+お酢”を1:1で混ぜたペーストを塗り、数時間置いてからこすります。
表面を傷つけないよう、プラスチックのヘラを使うのがおすすめです。
土鍋は遠赤外線効果が高く、お米の甘みを引き出すのに最適。
でも焦げると中までしみ込み、におい・変色・ヒビにつながります。
手順:
ポイントは「急冷しない」こと。温度差でヒビが入ることがあります。
洗ったあとはしっかり自然乾燥。湿ったままだとカビの原因にも。
焦げを落とすつもりでゴシゴシやると、せっかくのフッ素コーティングが剥がれて“焦げやすい鍋”に逆戻り。
手順:
※強いアルカリはコーティングを劣化させるので、濃度に注意してください。
もしコーティングがすでに傷んでいる場合は、買い替え時期のサインです。
そもそも論として、テフロン加工で焦げやこびりつきが生じる時点で、コーティングが剥がれている可能性が非常に高いです。目視でも確認できるので、チェックしてみましょう。

焦げを落とそうとして、ついやってしまう“間違い掃除”がいくつかあります。
どれも一見効果がありそうですが、鍋の寿命を縮める原因になることも。
素材を問わず共通する「NGポイント」をしっかり覚えておきましょう。
「焦げはこすって落とすもの」と思いがちですが、これは大きな誤解です。
ステンレスやホーロー鍋の表面には、目に見えない保護膜やガラス層があります。
そこに傷がつくと、焦げがよりつきやすくなり、サビやすくなることも。
とくにステンレス鍋は、磨けば磨くほど焦げやすくなるという逆効果も。
光沢を取り戻したいときは、重曹やクエン酸など化学的に浮かせて落とすのが正解です。
「水だけで落ちる」と人気のメラミンスポンジ。
確かにシンクやプラスチック容器のくもり取りには便利ですが、鍋の焦げ落としには“慎重に使う必要”があります。
メラミンスポンジは“非常に細かい研磨材”のような性質を持っており、実際には「削って落とす」タイプのクリーナー。
つまり――
というデメリットがあります。特にテフロン鍋は絶対ダメです。
もし使える素材であっても、“力を入れずに軽く表面をなでる程度”にとどめ、決してゴシゴシこすらないこと。
素材に優しいスポンジや柔らかい布が、やはり安心です。
「汚れは強い洗剤で!」と思う方も多いですが、ホーローや土鍋にとっては大敵です。
ガラス質や土の素材は、酸や塩素で変質・劣化するおそれがあります。
また、テフロン加工の鍋に塩素系洗剤を使うと、コーティングが白く変色することも。
強い洗剤を使うと一時的には落ちたように見えても、そのあとの“焦げやすさ”“ツヤのなさ”で後悔する方が多いのです。
熱々の鍋を冷水にジュッ!――これは、最も多い「うっかりNG」。
温度差によって鍋の金属が変形したり、ホーロー・土鍋はヒビ割れの原因にもなります。
焦げたときは、まず自然に冷ます→ぬるま湯を注ぐという流れが基本です。
焦げが柔らかくなるまで待ってから、優しく落とすのが正解。

焦げを“落とす”より、“つけない”ほうがずっと楽。
日常の使い方と片づけ方を少し変えるだけで、鍋は見違えるほど長持ちします。
鍋を使い終わったら、料理を移した直後にぬるま湯を張っておくのが習慣づけの第一歩。
食材カスや油分が固まる前に浮かせることで、焦げ・臭い残りを防ぎます。
ポイントは「熱すぎず冷たすぎない温度」。
人肌程度のぬるま湯が、汚れをやわらかくするベスト温度です。
意外に知られていないのが、“鍋の油膜”の役割。
ステンレスや鉄鍋は、使い込むうちに微細な油膜ができ、それが焦げ防止になります。
完全に脱脂してしまうより、うすく油分を残すほうがむしろ長持ち。
とくに炒めものをする前は、中火で少し温めてから油をなじませると◎。
焦げにくく、食材の香ばしさも増します。
同じ「鍋」でも、素材によってベストな洗剤が違います。
| 鍋の種類 | おすすめ洗剤 | NG洗剤 |
|---|---|---|
| ステンレス | 中性洗剤・重曹・クエン酸 | クレンザー・漂白剤 |
| ホーロー | 中性洗剤・重曹 | 塩素系・酸性洗剤 |
| 土鍋 | 中性洗剤(少量)・重曹煮洗い | 漂白剤・急冷水 |
| テフロン鍋 | 中性洗剤のみ | 重曹濃度が高すぎるもの・クレンザー |
“とりあえず重曹”は万能ではないということを、覚えておくと安心です。

焦げ鍋のお手入れで大切なのは、「何でこするか」よりも「どんな道具を選ぶか」。
道具選びひとつで、落ち具合も・鍋の持ちも・作業の快適さも大きく変わります。
ここでは、家事代行の現場でもよく使われる、安心&実力派のアイテムをご紹介します。
焦げ落としの定番アイテム。
アルカリ性の性質が、焦げや油汚れを“ふやかして浮かせる”働きをしてくれます。
おすすめの使い方:
注意点:
ホーロー・テフロンは、濃度が高すぎると表面を傷めるので“ぬるま湯で薄めて使用”が安心です。
ステンレス鍋の“白いくもり”や“水垢汚れ”には、酸性のクエン酸が大活躍。
アルカリ性の汚れ(重曹使用後など)を中和して、ツヤを戻してくれます。
おすすめの使い方:
ポイント:
クエン酸と重曹は“順番が大事”。
先に重曹で焦げを浮かせ、あとでクエン酸でツヤを整えると完璧です✨
焦げ鍋掃除の主役は、何といっても“スポンジ”。
硬すぎず、ほどよい弾力のあるタイプを選ぶことで、
鍋を傷つけずに汚れを落とせます。
おすすめのタイプ:
NG:
金属たわし・メラミンスポンジ・研磨剤入りパッドは、コーティングを削るおそれがあるため避けましょう。
焦げをこそげ取る際に便利なのが、“柔らかいヘラ系アイテム”。
力を加えても表面を傷つけにくく、重曹を煮立てたあとに浮いてきた焦げをサッと取るのに最適です。
おすすめのタイプ:
仕上げ磨きの最強アイテム。
繊維が細かく、汚れや水分をすばやく吸い取るため、拭き跡が残りにくいのが特徴です。
おすすめの使い方:
ポイント:
使用後は洗ってよく乾かすこと。湿ったままだと雑菌が繁殖してしまいます。
見落としがちですが、手肌を守るゴム手袋も“お掃除道具”のひとつです。
重曹やクエン酸は手荒れの原因になるため、必ず手袋を着けて作業を。
また、細かい焦げや縁の汚れには、鍋用ブラシ(馬毛・豚毛)があると便利です。
ブラシの毛がやわらかいタイプを選べば、テフロン加工鍋のふち部分も優しく洗えます。

「もう何をしても落ちない」「くすみが取れない」「黒ずみが残る」――そんなときは、プロに相談するのもありかもしれません。
「依頼できる?」という問については、「業者によって対応は異なる可能性があるので相談してみてください」ということになるでしょうか。
ただ、鍋の専門家ではなくとも、両者とも掃除する技術には以下のような共通点があります。
特に家事代行サービスでは、「焦げ落とし」も家事の一部ですので、一般的な範囲での焦げ落としの相談は聞いてくれることは多いでしょう(落せるかどうかはまた別です)。
ハウスクリーニング業者さんの方が特殊な洗剤・掃除道具を持っているので、もし請けてもらえるのであれば心強いでしょうね。ネットで検索してみたところ、実際に作業してくれたという例もあるようです。
通常の家事代行サービスの範囲で、特殊な洗剤・道具は使わない前提であれば、普段の依頼の中でお願いできます。1時間あたり、3,000円〜5,000円の価格帯の定期契約が多いですね。
ハウスクリーニングの場合は、一般的には鍋掃除は表メニューにはありません。裏メニューとしてやってくれるケースもあるようですが、お得意様に対してのご厚意対応のみであったり、要見積もりとなる可能性がありそうですね。
どうしてもという場合は、ネットでお近くの業者さんを探してみると良さそうです。
鍋料理は、体も心も温めてくれる冬のごちそう。
そしてそのおいしさを支えているのが、いつも頑張ってくれている調理鍋たちです。
焦げつきやくすみを落とす時間も、実は“暮らしを整える時間”。
ツヤを取り戻した鍋で作るお料理は、不思議と味まで変わります。
冬の到来をきっかけに「鍋をいたわる日」を作ってみませんか?
ピカピカの鍋と一緒に迎える冬は、台所に立つたびに、なんだかうれしくなるはずです。
年末の大掃除を見据えて、11月中に“焦げ落とし・水垢リセット”をしておくのはとてもおすすめですよ。
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