クエン酸はさまざまな用途に利用できる便利な素材

クエン酸というと、最近ではスポーツドリンクなどに配合されるようになり、私たちにとって身近な化合物となりつつあります。
口に入れても有益なクエン酸ではありますが、実は掃除などにも利用できるのはご存知でしょうか。
今回は、クエン酸の活用方法について紹介していきます。

■クエン酸って何？

クエン酸とは、主に柑橘類などに含まれている酸性の有機化合物です。
レモンやオレンジ、そのほかブドウやトマトなどにもクエン酸は含まれています。
かつては、クエン酸はこのような食べ物から直接摂取するしかありませんでした。
しかし、今ではクエン酸のさまざまな効果に着目し、食物からクエン酸の部分だけを抽出して粉末にした商品が発売されています。

■クエン酸の取り入れ方

クエン酸は、体内に取り込むと疲労回復に役立つ物質です。
クエン酸自体には疲労回復効果はありませんが、カルシウムや鉄のような疲労回復に役立つ栄養素を結びつきやすいのが特徴です。
そのため、たくさん運動した後にはクエン酸だけを摂るのではなく、あわせてしっかりと栄養バランスの取れた食事を取らなくてはいけません。
また、単に食べるだけでなく、家の汚れを落とす際にも役立つのがクエン酸の特徴です。
クエン酸が活躍しやすいのが水垢汚れです。
さきほどクエン酸はカルシウムと結びやすいと述べました。
水垢がなぜできるのかといえば、水道水に含まれるカルシウムが結晶化するからです。
ここにクエン酸の粉末をまぶしてあげれば、カルシウムがシンクなどから剥がれやすくなります。

■クエン酸を使用した掃除方法

クエン酸は水垢以外にも効果を発揮するので、家中の掃除に役立ってくれるでしょう。
ここからは、クエン酸を使えばどんな掃除ができるかについて紹介していきます。
まずはトイレです。
トイレの縁などにはどれだけ注意しても汚れがこびりついてしまいます。
これも尿に含まれるカルシウムが原因です。
これを剥がし取るためにはクエン酸を振りかけてあげましょう。
そうすれば、ただ単に洗剤などでゴシゴシするよりも汚れが取れやすくなります。
ちなみに、クエン酸はカルシウムだけでなく鉄とも結びつきやすいです。
そのため、鉄などにクエン酸の混ざった水を振りかけてしまうと、サビの原因になりかねません。
掃除する際はくれぐれも注意してください。

■クエン酸を応用したスプレーなど紹介

クエン酸は水に溶けやすい物質なので、粉末として直接使うよりも、水に混ぜて使うほうがより効率的に掃除しやすくなります。
また、クエン酸と合わせることによって効果を発揮するものとして重曹も忘れてはいけません。
まずは、気になる汚れの上に重曹を振りかけた後、クエン酸と水を混ぜたスプレーをかけてあげましょう。
たとえば、鍋の油汚れなどはこれで簡単に取れるようになるはずです。

■まとめ

クエン酸はとても便利な素材なうえに、安く手に入るのも特徴です。
100円ショップなどでクエン酸を買いつつ、普段から家においておけばきれいな環境を作りやすくなるでしょう。